フリークエント・ショッパーズ・プログラム(FSP)は店舗のために作られた考え方です。一番最初に考えられたのは、フリークエント・フライヤーズ・プログラム(FFP)です。1981年にアメリカン航空のマイレージプログラムから始まったと言われています。
日本でも馴染みがあるプログラムだと思いますし、もしかしたら、マイルを貯めて無料特典で国内を利用したことがある方もいるかも知れませんね。この辺から私の得意分野に入ってきました気合が入ります。(笑)。
フリークエント・フライヤーズ・プログラムは日本でも使われています。以前はJALを中心に使っていましたが、現在はANAなので全日空で説明します。
正式名称は、フリークエント・フライヤーズ・プログラムですが、ここからはマイレージということで統一させていただきます。マイレージは複雑な仕組みになっているので、基本の形で説明していきます。飛行機にのった距離に応じてマイルが貯まることになります。
少し複雑なのですが、マイル数と上級会員になるためのプレミアポイントは同等ではないのでご注意くださいね。詳しくANAサイトでご確認ください。
ポイント数に応じて、翌年から様々な特典サービスが受けられることになります。ANAでは、一般会員、ブロンズステイタス、プラチナステイタス、ダイヤモンドステイタスと上位にいけば行くほど特典サービスが受けられることになります。
どんな特典が受けられるのでしょう。まずフライトボーナスマイルがステイタスによって40%~130%と加算になります。ステイタスが上にいくほど加算率も大きくなります。
専用受付カウンターが利用できる、空港内のラウンジが利用できる、国内線の先行予約受付、空席待ちの優先、優先チェックイン、専用の保安検査場、手荷物受け取り優先、ライフタイム会員誌、手帳とカレンダーのプレゼント、などが主な特典です。
ステイタスによってはまだまだあります。専用の保安検査場やラウンジの利用はとても快適でいつも利用させてもらっています。
いろいろとサービスを説明しましたが、もっとも注目してほしいの点は、前年度の利用のプレミアポイントでそのステイタスが決まります。たまたま、一年間だけとても多くの利用がありダイヤモンドであってもその翌年が利用がなければ、一般会員に戻ってしまうという仕組みです。ここがミソです。一度でも、良いサービスを利用してしまったら、その後もそのステイタスを保持するために次に利用する航空会社はANAを選んでしまうのです。
ダイヤモンドの敷居は高いでプラチナやブロンズくらいのステイタスを保持することで、専用カウンターやラウンジ利用、専用の保安検査場などが利用できるので、なんとかステイタスを保持したいと思ってしまうのです。
航空会社としても、多く利用してもらった方にはより良いサービスを受けて欲しいと思っているのです。多く利用するイコール多くお金を支払うことを意味します。そして、様々な特典を受けた顧客は、来年もまたステイタスを保持しようとするのです。
一度味わうとなかなか忘れることができないくらいのサービスなのです。もし、どこかで乗換(トランジット)があるようなフライトでも、ラウンジが利用できれば長時間のトランジットも快適に過ごせます。天候が急に悪くなり、予定の飛行機が欠航になってしまっても空席待ちの優先があれば、長々と並ぶカウンターに並ぶこともありません。こんな時にとても威力を感じます。
ステイタスの件では、まだまだ色々なエピソードがあるのですが、それはまた違う機会でお話したいと思いますね(笑)。たとえば、9.11の時にホノルルに居たことやグアムの大地震の時にグアムに居たなどなど・・・
続く・・・