日本における電子書籍は順調に伸びているように感じているかも知れません。
2103年に1000億円を突破しました。書籍と雑誌の合計となり、その内訳は電子書籍936億円となっています。2014年は1250億円になるのではないかと予想されています。(2015年6月に発表)
順調に売上を伸ばしているように感じているかもしれませんが、電子書籍の8割がコミックだという点は見逃せない点です。一般的に想像する電子書籍とは、ずいぶんと違った印象があるのではないでしょうか。
書籍全般の出荷額は約8000億円からすると約15%(2014年予想)となっています。電子書籍元年と毎年言われる昨今ですが、30%で頭打ちする思われています。その理由は、先行市場の米国が2013年で拡大が完全に止まったことを受けています。
米国の一般出版市場の20%~30%で停滞しています。そして、もう伸びることはないだろうとまで言われています。
日本では、独自のコミック販売にチャンスを見出そうとしています。LINEマンガなどが開始されたことを受けてコミックが電子書籍を牽引していくことは間違いないようです。
一般の電子書籍の販売は大変難しいとされています。電子書籍を作りたいと思うとMac一台あれば、簡単にAmazonKindleで販売が出来ます。
文章さえあれば、誰だって数時間で販売が出来ます。面倒な点は、Amazonに書類を提出するなど事務作業が英語な点だけです。私は自分で行いましたが、代行してくる業者さんもあります。15,000円くらいで確か行なっているようです。
AmazonKindle販売の本を買ってその通り行うだけでもできます。自分でやると書籍代の1500円で完了です。FAXが受けれる場所があれば出来ます。なければ、郵送になるので多少時間がかかるだけです。どちらにしても、誰でもできるという点はお伝えしておきます。
現在、米国で行われているのは、紙版の書籍を購入すると電子書籍版が無料もしくは、定価の10%程度で購入できるということを試験的に始めたようです。この試みは大変良い方法だと思っています。1年後はどうなっているかとても楽しみです。
YouTubeでビジネスを加速する方法 電子書籍: 武藤 正隆: Kindleストア
気軽に出せる電子書籍を軽い乗りで販売してしまうと思わね弊害が・・・
もし、あなたが紙版(商業出版)の出版を将来的に考えたいと思っている場合は、余程の自信がなければAmazonKindleはやめておきましょう。
必ず売れるという確信があれば別ですが、紙版(商業出版)を企画した時に、もしすでにKindleでの出版の履歴があれば、出版社は販売数の取得が可能です。
300円のKindleが100部しか売れていなければ、紙版(商業出版)になったら余計売れないという判断をするのが一般的なのです。
Kindle版で1万部売れたような本なら、商業出版が可能なラインではないかと思います。
Kindleで販売することがトレンドになっているように感じている人が多いですが、出版でブランドを立てようと思うのであれば、絶対にやめた方が良いでしょう。
私自身、よくKindleを利用します。Amazonプライムにご加入で、Kindle端末を持っていると毎月1冊無料で本が読めることができるので、利用をさせていただいています。
しかし、その書籍のクオリティーが問題なのです。Kindleで販売するには、最低限のルールが守られていれば、販売が可能です。逆を返せば、ルールだけ守られたKindleであれば誰でも販売ができることになります。
つまり、クオリティーは二の次ということです。商業出版になれば、出版社が内容を確認して世の中に出回るので、一定の水準が守られてるということにもなります。
本気でKindleで始めようと思ったら、編集専門家に見てもらうことは必要なると思います。そして、将来のリスクを考えた上で電子書籍の販売にチャレンジしてみて下さい。